投資にはポートフォリオが欠かせません!しっかりリスクを分散させ投資することで、安全に資産運用ができるのです。
今回はポートフォリオの考え方と資産の相関関係のチェック方法をご紹介します。
どちらも投資を始める前にぜひ知っておきたい事柄です。
初心者の方はしっかりチェックしてみてくださいね!
ポートフォリオとは?
いよいよ私も資産運用デビューしちゃうか!
という時にまず考えた方が良いのはポートフォリオです。
ポートフォリオとは金融商品の組み合わせのことです。ポートフォリオを作ることで、資産を分散してリスクマネジメントができているかチェックすることができます。
例えば資産の分散をグラフで表すと、割合が一目瞭然ですね。
このようにグラフで表すと、資産が偏っていないかをすぐにチェックすることができます。
ポートフォリオの考え方
基本的にポートフォリオは分散していたほうが良いと考えます。
資産を分散させた方がリスクが低減されるからです。
例えば下のグラフを見てみましょう。
株が100%ではリスクが高いです。(もちろんリターンも高いですが)
一方、先進国株、後進国株、貴金属、債券などに分散させたポートフォリオはリスクが低いです。
たとえどれか1つの資産が大きく下落したとしても、他の資産が支えてくれると考えるからです。
投資のリスクって何?
リスクを分散させると言われてもあまりぴんとこないかもしれません。
そもそもリスクって何なのでしょうか。
ここで言われるリスクとは「過去の大きな暴落で何%下がったか?」です。
過去の暴落での下落率が高いものは当然リスクが高いとみなされます。
リスクが高いものは将来的にも暴落時に下落が高くなると予想されます。
では、実際に資産を分散させるとリスクが少なくなるのか見てみましょう。
こちらは先程の2つのポートフォリオをグラフにしてシミュレーションした図です。
資産を分散させている赤い折れ線グラフの方が暴落時に下落が少ないですね。
分散させたほうが安全に資産運用ができるのね
リスクを分散させるだけではNG
オッケー!じゃあ資産を分散させるよ!
実は金融商品を分散させるだけでは不十分です。
しっかり投資先を見極めなければなりません。
いくら資産を分けてもその投資先が同じ値動きならリスクヘッジにはなりませんよね。
例えば、
emaxis Slim米国株式
この2つに同時に投資すればしっかりほとんどの国に分散できているように思えますが、実は全世界株式は米国株式の配分が多く、この2つは似た値動きをします。
購入するときは目論見書に目を通して投資先もチェックしましょう。
資産の相関関係をチェックするのが大切
分散してしっかりリスクを下げるには、反対の値動きをする商品を組み入れるのが効果的です。
例えば、米国株とここ数年の相関関係が低いものを挙げてみましょう。
米国総合債券:-0.07
マイナスの値が高いほど相関度が低いです。
つまり、米国株と組み合わせるのは長期国債のほうがよさそうですね。
相関関係の調べ方はまた後述します。
1つの投資先が落ちても別の投資先が上がって補ってくれるはず!
相関度の低いものに分散しよう
一旦まとめますと、リスクを低くするには相関度の低い金融商品に分散投資をすることです。
闇雲に分散すればいいわけではないのね
もちろん将来の値動きなんて誰にもわかりませんが、過去のデータで相関性の低いものは未来にも相関性が低いだろうと期待できます。
相関度をチェックする方法
先ほど相関関係を少しご紹介しましたが、
相関関係とかどうやって見ればいいの??
という方も多いのではないでしょうか。
次は相関度をチェックする方法をご紹介します。
相関係数の見方
相関性を見るときに重要になってくるのが相関係数です。
相関係数が− 1なら逆の値動きをします。0は無関係です。1なら同じ値動きをします。
という事は、−1から0までの相関係数を持つ投資先を選ぶとリスクを低くする効果がありそうです。
−1から0あたりが良さそうだね
相関係数を調べてみよう
ものは試しで早速相関係数をツールでチェックしてみましょう。
今回使うのはポートフォリオビジュアライザーです。
英語サイトのツールなので少し読みにくいかもしれませんが、入力箇所はそんなに多くないので慣れれば簡単です!
このツール面白いですよ
ポートフォリオビジュアライザーの使い方
ポートフォリオビジュアライザーのトップページからAsset Correlationsを選びます。
今回は米国株と米長期国債とゴールドで調べてみましょう。
資産クラスではなく、ETFなどの個別商品で調べることもできますよ!
慣れてきたらいろいろ組み合わせを変えて試してみてね
商品や資産クラスを選びます。
まずは虫眼鏡のマークを押してアセットクラスを選択し、資産の内容をプルダウンから選びます。
今回は米国株と米長期債権と金を選び、期間を入力します。
そして入力が終わったらボタンを押します。
結果が表示されました!
画像が小さくてちょっと見えにくいですね…
米長期国債: 0.44 (逆相関)
金: 0.07 (ほぼ無関係)
この結果を見ると米国株と一緒に米長期国債や金を保有するのはリスクヘッジの効果がありそうです。
グラフもチェック!
せっかくなので本当に相関関係がないのか、グラフでチェックしてみましょう。
こちらは米国株と米国長期債券と金の過去のデータをを表すグラフです。
確かに青の値動きに赤やオレンジは連動していませんね。
2020年に青がどんと下がった時も、赤やオレンジは上昇しています。
つまり同時に持つことで暴落時の下落率を抑えることができそうです。
相関関係を考慮してリスクマネジメントをしよう
今回使ったポートフォリオビジュアライザはログイン不要ですし、入力箇所も多くないので楽ちんです。
相関関係は未来の値動きを保証するものではありませんが、過去に起きた事は未来にも起きるだろうと期待はできます。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶといいます。
ポートフォリオを検討するときは相関関係をちょこっと調べてみると良さそうですよ!このツールは英語なので最初は慣れないかもしれませんが、試してみてくださいね!
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